夢を見た
今朝、父の夢を見た。
お通夜で会場に運び込まれた夢を。
長いテーブルの上にそのまま体を寝かされていた。
運びこまれて寝かされた父の顔を見て、あーと半泣きで声を押し殺し眺めていると、
そうしている間に何やら呼ばれてその場を離れた。
そして、戻ってくると父の両足がテーブルからダラーンと落ちていた。
思わずテーブルから落ちるやん!と言い両足を抱き抱えて元に戻してあげた。
そして、父の手に触ると私の手をギュッと握りしめた!
あの感触が甦った!
いつも病院から帰るとき、「じゃーまた明日ね。おやすみ。」と言って手と手をギュッと握りあってお別れを言って帰るあの瞬間!
ギュッと!握るあの父の手の感触がはっきり伝わってきたのだ。
はっとして、よくよくその手の感触を認識すると温かい!
えっ!?って。思わず顔を見た。
と同時に父の体をさすり始めた。
そして、「ちょっと、来て!お母さん、お母さんと」叫んでいた。
すると、なんと父が「おー」と言いながら目を覚まし起き上がろうとした!
「えっ!お父さん!」と半泣きで体を支えた。
すかさず「お父さん、お帰り!」と言った。
すると笑いながら「おー」と言いながらテーブルから起き上がり座った。
夢はそこで終わった。
万勉の笑みだった。
夢でなければよかったのに。と目覚めて思った。
ブルーになった。
夢だから、尚ブルーになった。
夢で会えた、手の感触を感じれた、そんなことよりも夢だということに悲しさを覚えた。
現実に戻って、あーもういないんだと再認識する一瞬だった。