最愛の家族
この世にこんな酷くて残酷なことが存在するのか?と何度思ってきたことか。
言い様のない苦しみ、悲しみ。
気の狂うような現実を突きつけられ、
堪え忍ばなければならない、まるで拷問のような思い。
時として、頭を打ちのめしたくなるような衝動に刈られる悲痛な思い。
パジャマ姿の父が脳裏から離れない。
失いたくなかった。
いずれ誰にでも来るであろう最期の時。
でも、やはり受け入れたくない。
来るであろうと思いながらも、未来の話で止まっていてほしかった。
もうすぐ9ヵ月になろうとするのに未だにそこから立ち止まったまま。
苦しみも悲しみも一向に減りもしない。
むしろ増えていってる気がする。
時間が経つにつれ冷静さが戻り、現実のものとし、思い知らされる。
よく聞く。
親は、遺伝子レベルで先に旅立つものとして理解が出来ているから配偶者や子供とは、
また別だとー。
子供が1番、配偶者が2番、親が3番?ってこと?
ネットで読んだことがある。
私に言わすとそんなこと関係ない。
親であれ子であれ、配偶者であれ、
大切な家族を失うと言うことには変わりない。
その人にとって、最愛の家族であり
その人にとって最大の悲しみであり、苦しみであると思う。
失うことの悲しみは、皆同じだ。
どんな形であれ、失ったことに変わりはない。
皆、悲痛な思いをしているのだ。
その人にとって、最愛なる家族のひとりなのだからー。