3月1日 熱発
今日、また熱発していた。
病室を覗くと看護師が点滴の針を持ち血管を探していた。
「どうしたの?」と聞くとお昼から熱が出てるとのこと。39℃。
「誤嚥性肺炎?」
「わからない」と看護師。
呼吸も荒く酸素85前後~90強。
4リットル
意識ももうろうとしている。
今日は、レントゲンの日でもあったので主治医に結果を尋ねる。
肺に水がまた溜まっているとのこと。
元々、溜まっているところにさらに増えているとのこと。
両肺(左下葉のみ上葉切除)、真っ白。
心不全と肺機能低下もあり、よく持ってるとのこと。
1月一杯持つかどうかわからないと言われてたのに、
ここまで持ってるのは、凄い頑張ってきたと思う。と言われた。
熱発の原因もわからないとのこと。
肺が真っ白のため、肺炎かどうかの判断がつかないとー。
取り敢えず、抗生剤を使ってみるが体がそれに乗り越えれるかどうかわからないとのこと。
乗り越えられず、限界まで酸素を使うが、それでも酸素が取れにくくなって本人が苦しむようなら
少量のモルヒネも使って昏睡状態に持っていくとのこと。
そこまでいくと個室に移すとのことだった。
そして私は言った。
「どうしても手術をしたことが、正解だったのか?と疑問に思うんです。全摘しなくても極小手術をしていたら、こんな風にならなかったのではないかなと思って悔やんでならないんです。
今更言っても仕方ないと思うんですけど、父をこんな風にしてしまったのは、私のせい違うかな?って思えて仕方ないんです。向こうの病院へ行って手術が決まった時、先生に相談にきたらよかったですね。」とー。
すると「これだけ尽くしてるんだから充分だと思うよ。自分を責めなくてもいいん違うかな?」って優しく言ってくださった。
でも、私にしたらこんなことぐらい微々たるもんよ!ってー。
こんなことぐらいで償えるなんて思えない!そう心の中で叫んだ。
そして、色々言った後に「今までそう言ってきても持ち越してきてるけどね」って最後に付け加えられた。
泣いてる私に対する慰めか?
私は、話終わって背中を向けて行こうとする主治医に最後に言った。
「先生、私、諦めませんから」ってー。
どちらにしても、確実に下降しているのは間違いない。
ただ見てるだけ。
なにもできない。
目の前で苦しんでいる大切な家族がいるというのに、何も、何もできないんだよ!
呼吸が苦しそうなんだよ!
楽な呼吸にしてあげたいんだよ!
高熱が出てるんだよ!
水分も飲ませてあげれない!
肺に水が溜まってるんだよ!
抜いたら心臓に負担がかかるし、余計に早く水がまた溜まるんだって!
なんとかならないの?
肺が真っ白?
炎症取れないの?
なんで?なんで?なんで?なんで?
なんで?なんで?なんで?なんで?
これだけ医療が進んでるといっても、医療でもどうにもならないことがあるんだよ!なんで?
医療では、もう限界。ってなんで?