残酷
お通夜。
とうとう棺に入ってしまった父。
信じられない。
名前の看板。
遺影。
棺に入ってる父。
どれもこれも信じられない。
涙が枯れ果てると言うけれど、
もう涙も出ない。
涙出尽くした。
カラカラ。
計り知れない喪失感?
胸がポッカリ穴があいたよう?
いや、そんなものでない。
それ以上のものだ。
言葉なんかに表現できない。
何度泣き狂ったか。
ふた晩、手を握って寝た。
そのせいで手首も指も柔らかく固まらなかった。
何度顔を両手で触り「目を開けてよ」「起きてよ」て何度叫んだ?
何度、夢よね?夢ちゃうの?て
思いたかったか。
もう明日で本当に永遠のお別れ。
20日の10時、告別式。
もう二度と会えない。
触れられない。
もう二度と。
「やぁ(*´∀`)ノ」「お買い物行っておいで」「気をつけて帰りよ」
あの優しい言葉、声ももう聞けない。
永遠にもう見ることも触れることもない。
この世にこんな残酷で気が狂いそうな出来事が存在するのか?
私には耐え難い。
受け入れられない。