頭から離れない
毎日毎日、目が覚めてから眠るまで
ずーと父のことが頭から離れない。
色々思い出してしまう。
でも、全部病院での生活場面。
病に伏せるまでの思い出は、ろくな思い出がない。
むしろムカツク、気の悪いことが殆んどと言ってもいいくらい。
なのに病に伏せてからは、180度変わってしまい33年を1年で凝縮してしまったくらいの思いだ。
勿論、元気だったころの可愛くない父も思い出す。
でも、一番思い出す場面は、ベットで寝たきりの父とのやり取りだ。
2日間行かなかったことが何回かあったとき、妹は「ボケてるからいちいち覚えてないって!今日か昨日かも区別ついてないって!」とよく言った。
私もそうかな?と。
テレビも新聞も見ない。1日寝たきりの生活で1日の区切りもはっきりわからないかと。。。
ところが、1回だけ認識していた。
2日間は、わかってないかどうか定かでないが、
行くと「昨日、どないしてたん?」って聞いてきたことがあった。
その言葉を聞いた瞬間、胸が痛かったのを覚えてる。
わかってるやん、可愛そうなことしたな。って心の中で詫びた。
行かなかった日は、叔父の病院の付き添いがあった日、私が精神的に疲れてた時、
ご主人様が帰ってこられる週末、家の用事がある時ぐらいだ。
2.~3回、リフレッシュで1日、日帰りで温泉いったくらいか。
わかってないか?と思いながら行かない日を作っていたが、わかってたんだな。
お父さん。
そんなことや、バナナを半分こして一緒に食べたことや、拗ねてふてくさってる父やetc…
わずか、4泊のわずかな退院とか。
色んな思いがー。
会いたい。声聞きたい。喋りたい。
触れたい。もう一度、やり直したい!
後悔、後悔、後悔。
なぜ、下顎呼吸をしているときに、ただ見てるだけだったのか?
助けてあげれなかった。
努力呼吸をして、静かに呼吸が弱まっていって、眠るようにすぅーと落ちた。
それを見てただけなんだよ!私。
これだけかけがえのない大切な父を逝かせてしまった。
まだまだ逝ってほしくなかったよ。
父との思い出を思い出す度に涙する。
そして胸が張り裂けそうになる。
もう耐えたくないよ。
こんな思い。