お母さんが骨折
やってしまった!
とうとう、やってしまった!
あれだけコンコンと毎日のようにいってきたのに!
「こけたらあかんよ。気を付けよ!」って。。。
なのに転倒した。
私が悪い。
水曜日からうちに泊まってて、金曜の夜に実家へ送リ返して、今日たまたま美味しそうなコロッケやカレーパンなどを買ったので届けに行った。
実家の鍵を持って行ってなくて、チャイムを鳴らした。
応答あるも中々出てこない。
いつまで待っても出てこない。
車まで戻り、携帯から電話をしても出ない!
家の電話を鳴らしても出ない!
胸騒ぎがした!
何度も何度も鳴らしてようやく出た。
そして、転けたと痛そうな声で一言。
あー、やってしまった!
慌てて家まで戻り実家の鍵を取り、実家へ戻った。
タンスにもたれ掛かって動けない。
大腿骨が痛いと。
太ももを触ると腫れている。
あー、骨折してるな。と頭によぎった。
直ぐ様、救急車を呼ぶ。
なんとか、掛かり付けの大学病院へ搬送が許可され向かった。
待ち合いで相当な時間を待たされ、ようよくドクターからの説明を受けた。
骨頭部の骨折で入院で、既往歴や投薬の関係や持病などから手術が出来るかどうかわからないとー。
週明けにカンファレンスをして検査をしてから決めるとー。
手術が出来ず温存となると完璧寝たきり決定だ。
説明がなくともわかる。
出来たとしてもかなりのハイリスク。
命がけになるはずだ。
手術ができたとしても人工間接になるだろう。
体が持ちこたえたとしても車椅子になるだろう。
どの道取っても、もう一緒に暮らせてた生活には戻れない。
それにコロナで面会禁止でもう会えない。
いつまでかわからない。
認知も進むで決定。
もう何もかもが音を立てて崩れていく。
もう終わりだ。
今までの9年間、守り続けてきたものが一瞬で崩れて終わった。
私の不注意で。
鍵を持って行っておけば、転ばずにすんだはず。
行かなかったらお母さんは転倒していなかったはず。
全部、わたしのせい。
地雷を踏んだ。
あれだけ、神経張り巡らせて気を付けていたのに!
守れなかった。お母さんを。
私のせいで、母の自由を奪ってしまった。
私のせいで、寝たきりになるかもだ。
母の体事情からすると、骨折は命取りになるのだ。
それだけ、危険な体事情なのに。
普通の高齢者の骨折ですまないのだ。
わかっていただけに、ショックは大きい。
夢であってほしい。
でも現実なのだ。
毎日、面会へ行けて顔を見れたら不安も和らぐのに。
コロナが流行ってる最中にこんなことになるなんて!
会えない時間が母をダメにしていくだろう。
毎日、関わっていれば認知の進みもまだ緩やかだったに違いない。
寝たきりで1人でいたら、間違いなく認知の進みのスピードも加速するだろう。
今度会えたとき、恐らく変わり果てた姿を見ることになりそうな予感がする。
耐えられない!
父の死から4年がすぎて、やっと現実を受け入れかけた矢先に。。。
もう立っていられない。
もうダメだ。
お母さん、ごめんね。ごめん。
私が行ったばっかりに。
私がチャイムを鳴らしたばっかりに。
お母さん、ごめんね。
ごめんね。本当にごめん。